VMware toolsのインストールが失敗してしまう時の解決方法

「VMware Toolsがこの仮想マシンにインストールされていません」と表示され、再インストールを試みてもエラーが出てしまった時に、サポートに教えてもらい解決方法を紹介します。

順番に操作をすると解決できるように、画像も交えて説明しています。

実行環境

• VMware Tools 11.2.5 build 17337674
• ゲストOS：Windows Server 2016

エラー内容

VMware Alias Manager and Ticket Service(VGAuthService)を開始できませんでした。
システムサービスを開始できる十分な権限があることを確認してください。

作業1 サービス動作の確認

以下のサービスが動作していないためVMware Toolsの動作に問題が発生している可能性があります。

• Vmware Alias Manager and Ticket Service

管理者権限でログイン、以下手順にて上記サービスが手動で起動可能か確認しましょう。

サービスが手動で起動可能か確認

1. スタートメニュー管理ツール→サービス→「Vmware Alias Manager and Ticket Service」を起動
2. 同じくサービスにて、「VMware Tools」が起動しているか確認。起動していない場合は「開始」にて起動
3. 起動している場合は、「VMware Tools」の再起動を実施

下の画像のように「VMware Tools」が存在しなかったら次作業へ

作業2 VMware Toolsの状態確認

• マウス操作は「VMware Tools」がインストールされていない場合は、スムーズに動作しませんがマウスの操作性はいかがですか？
• VMXNET3を使用している場合は「VMware Tools」がインストールされていない場合はドライバないため、ネットワークの認識ができませんが、IPアドレスを認識してますか？

この2項目で問題が起きていない場合は「VMware Tools」は動いていないが、ドライバだけは動作している中途半端な状態です。次に進みましょう。

作業3 vSphere経由ではなくファイル単体でインストールしてみる

インストールファイルのダウンロード

1. ゲストOSであるWindows2016上を操作して「VMware-tools-11.3.5-18557794-x86_64.exe」を下記URLからダウンロード。

https://packages.vmware.com/tools/releases/11.3.5/windows/x64/VMware-tools-11.3.5-18557794-x86_64.exe

インストールを試行してみる

2. EXEファイルを起動してインストールを試行してみる。
3. VMware Toolsアップデート完了したら、再起動。

下記のように症状変わらなかったら次へ

症状が改善しなかった場合のエラー表示

作業4 Microsoft Visual C++のアンインストールをして作業する(ここで解決)

1. Microsoft Visual C++のアンインストールを実施

Microsoft Visual C++のアンインストールとVMware toolsインストールを実施。
※事前に切り戻し用のスナップショットを必ず取得ください。

2. VMware tools(同時にMS Visual C++)を再インストール

Microsoft Visual C++については、VMware toolsインストールのタイミングで同時にインストールされます。

VMXNET3が動作している場合は、上記を実施時に何かのタイミングで動作しなくなる可能性も
あるので、予め影響のない時間帯で実施しましょう。
E1000Eのネットワークを追加してIPを設定すれば、通信回復もできます。

3. VMware toolsインストール及び「VGAuthService」起動成功！

対応後の感想

特になにも問題ない状況だったのですが、vSphereを見た時にvmware toolsが動いていない事が判明。

その後に再インストールしようとしても復旧せず、アンインストールもできずで困っていましたが、この方法で復旧できました。

誰かの役に立てたら幸いです😆